「黄泉のツガイ」最新話のネタバレあらすじ感想
今回は2025年1月10日発売の月刊少年ガンガンから「黄泉のツガイ」の最新話37話のあらすじをネタバレ有りでお届けします。
前回は、影森アスマと田寺ロウエイ&田寺リュウの親子の話し合いの中で、アスマが影森と東村で手を組まないかと提案され、物語はさらなる波乱を迎えて幕を閉じました。
それでは「黄泉のツガイ」最新話のネタバレあらすじをどうぞ!
「黄泉のツガイ」最新37話のネタバレ含むあらすじ
今回は「黄泉のツガイ」の第37話のネタバレあらすじと感想を書いていきます。
前回の第36話のネタバレあらすじはこちらからどうぞ!
最新話に登場する主なキャラ
キャラ | 特徴 |
ユル | 主人公、16歳の少年。双子の妹のアサとともに、東村に住んでいた。 狩りで鍛錬した弓の使い手。「封」の力を持つが、まだ使えていない。 ツガイは、左右様(左様と右様)。 さらにユルの詳しいプロフィール>> |
アサ | ユルの双子の妹。ユルを溺愛する。 「解」の力を持つ。ツガイの契約を解くことができる。 15歳の時に刺客に一度殺されたが、ユルを守ろうと復活し、その代償に右目を失い眼帯をする。 ツガイは、陰陽(おはぎとだいふく)。 |
ロウエイ | デラとケンの父で田寺家前当主。 |
デラ | ユル助けるの兄のような頼れる存在。 東村に出入りする行商人だが、その正体は村と外界の連絡役である『番小者』 通称“デラ”。 |
ハナ | 村の番小物の女性。デラの後輩にあたる。 下界でユルらを助けるため、デラらと一家を装う。 ツガイは、前虎後狼(虎徹と二狼)で、情報収集に長ける。 |
影森アスマ |
影森家の次男。 |
影森ヒカル |
黒谷四姉弟の三男。 |
ガブ | かつて赤ん坊のアキオを捨てたが、最近アキオと再会を果たす。 表向きはアキオを大切にする素振りを見せているが、本心では彼を利用しようと目論んでいる。 |
立川マコト | 影森家を襲撃したが、失敗し今では影森ゴンゾウに雇われて、時折ヒカルのアシスタントも行っている。 ツガイは、狐狸変化(赤井さんとみどりさん)で、変装や捕獲の能力を持つ。 |
羽村ケンイチ | 影森家を襲撃した坊主頭の男。後に影森家に雇われる。 ツガイ「陰陽」と契約していたが、現在はアサの「解」によって契約が解除されている。 |
引用元:黄泉のツガイ公式サイト |
最新話37話ネタバレ含むあらすじ
最新話の衝撃的なネタバレあらすじを、8つの章に分けて詳しく解説します。
物語の重要なポイントを逃さず、最後までお楽しみください。
- 影森家との同盟提案
- 入院中の「社長」と東村の決断
- 家族の再会とロウエイの決意
- オシラサマと“生前引き継ぎ”の秘密
- ロウエイの素顔と過去の傷
- 東村と影森家の同盟成立
- 西ノ村の過去と消えた力
- 情報収集任務と混合チームの始動
影森家との同盟提案
先代 田寺ロウエイ、当代 田寺リュウ(デラ)親子は、影森家と東村は、永く争ってきたとはいえ、元は同じ東村の末裔なので、影森アスマから影森家と東村で手を組まないかと提案される。
もちろん手を組む理由は敵勢力の西ノ村に対抗できるようにだ。
田寺親子は田寺家の一存では決められたないので、持ち帰って東村の人間と相談してから返答することとした。
入院中の「社長」と東村の決断
場面は変わって東村のリーダー格の社長と呼ばれているツガイ『災神』の主が入院している病院。
そこへハナが、デラから託されたメッセージを伝えるために社長のもとを訪れる。
ハナは、現状のすべてを包み隠さず語った。
デラがユルを一度殺して「封」にするつもりはなく、村の真実を全てユルに明かしたこと。
ユルに東村から刺客が差し向けられた場合、容赦なく返り討ちにする覚悟であること。
東村がユルに手出ししない限り、東村に協力する意志があること。
さらに、影森家の資金力を利用し、車の修理費用を肩代わりさせるために手を組む考えであること(笑)
その全てを黙って聞き終えた社長は、影森家との同盟を決断する。
そして、その影森家との会談の責任者を「墓掘り」のハナに任命した!
家族の再会とロウエイの決意
田寺親子は静かにデラの家へ戻った。
家では、田寺ロウエイの息子である田寺ケンが帰りを待っていた。
ロウエイの姿を見た瞬間、ケンの目から涙が溢れた。
押し殺してきた感情が爆発し、胸に秘めていた思いのすべてが溢れ出す。
長い孤独と寂しさ、傍にいてほしかったという切実な想い。
母と三人で過ごしたかった日々が、胸を締め付ける。
ロウエイは黙って遺骨の入った骨壺を両手でそっと包み込んだ。
その仕草には、深い後悔と静かな感謝がにじんでいた。
デラに静かに礼を述べた後、ロウエイは家にいる左右様やザシキワラシたちに丁寧に挨拶する。
そして、10年ぶりに再会したユルに穏やかな笑みを向けた。
かつて守れなかったユルの両親――ミネとナギサ。
その無念を胸に刻み、今度こそ最後まで面倒を見ると心に誓う。
そして、両親探しに自分も加わる決意を示した。
ユルの表情が、安堵と喜びに包まれる。
東村と影森家の同盟成立
ロウエイの視線がふとオシラサマへと向かう。
実物を目にして、驚きを隠せない。
遠く離れた主と繋がり続けることに疑問を抱くが、オシラサマは既に“生前引き継ぎ”を終えていた。
それは、現主が急死してもツガイが野良にならないよう、生前に次の主を決める仕組み。
因みに「生前引き継ぎ」のやり方は、主とツガイと次期主と話し合いで決め、合意の後、次期主の血をツガイに染み込ませておくことで、現主が死んだ瞬間に次期主に権利が移るらしい。
現主が命を落とした瞬間、その権利は次の主へと移る。
オシラサマたちは、ある農家に古くから仕えてきたツガイであり、代々その家の女性が主を務めてきた。
ロウエイの素顔と過去の傷
ロウエイは、この家の主であるハナにも静かに礼を尽くす。
そして、この家には信頼できる者しかいないと悟り、覆面と眼鏡を外した。
露わになった素顔は、壮絶な傷跡だった。
右半分は焼け爛れ、皮膚は溶け落ち、耳は失われ、奥歯までもが剥き出しになっていた。
ロウエイは静かに語る。
かつて、西ノ村の西野湖ダムに立ち寄ったときのことだった。
突如として飛んできた光線のような攻撃。
全身が危険を察知し、かろうじて命を繋いだものの、右顔面は無惨に焼き崩れた。
その攻撃の正体はいまだに掴めず、ただ本能的な恐怖だけが残った。
最後にロウエイは、静かだが重みのある言葉を残す。
もし影森家と手を組むのなら、西ノ村跡地には決して近づかないように。
東村と影森家の同盟成立
場面は影森家の屋敷へと移り、東村と影森家の会談が始まった。
東村側は責任者のハナを筆頭に、デラ、ユルの3人が出席し、影森家からは当主のゴンゾウと息子たち3人が揃い、両家の主要メンバーが顔を揃えた。
紆余曲折を経たものの、西ノ村への対策として影森家が主導権を握り、当面は東村と影森家の全勢力を結集して事態に対処することで合意が成立した。
西ノ村の過去と消えた力
西ノ村の存在は、関ヶ原の戦いで西軍に力を貸したことに端を発する。
東軍・徳川家の支配が始まると、村は徹底的に焼き払われた。
かろうじて生き延びた者たちは密かに命脈を保ち続けたが、近年のダム建設によって村は湖底に沈み、今や力を失った存在とされている。
情報収集任務と混合チームの始動
直接西野湖へ赴くのは危険と判断され、まずは情報収集を優先する方針が決まる。
そこで東村に住むヤマハ婆から話を聞くことが最初の任務となった。
調査のために編成された混合チームは、黒谷ハルオ、田寺ロウエイ、ユルの3人。
彼らが東村の入り口へと足を踏み入れたところで、物語は静かに幕を閉じた。
「黄泉のツガイ」最新話ネタバレあらすじ感想まとめ
今回は、西ノ村側の暗躍、東村と影森家の共闘、田寺ロウエイの過去…混合チームまで!
物語が大きく動くような急展開で、盛り沢山の内容でしたね!
最新話の考察
同盟の目的と背景
東村と影森家が長年の争いを乗り越え手を組むという提案は、西ノ村という共通の敵に対抗するための重要な戦略です。
この提案を受け入れるためには、両家の歴史的な敵対心を超えて協力し合う必要がありますが、それは容易ではない決断です。
特に、田寺家が即決せず東村に持ち帰ることにした点から、慎重な姿勢が伺えます。
社長とツガイの関係
社長と呼ばれるツガイ『災神』の主が入院するシーンで、村の運命が彼の決定に大きく依存していることが分かります。
彼が影森家との同盟を決断し、ハナを責任者に任命することで、彼の信頼と決断力が描かれています。
また、ツガイの“生前引き継ぎ”という設定は、ツガイの持つ不思議な力とその役割が興味深いものになっています。
ロウエイのバックストーリー
ロウエイの素顔が明かされ、彼が西ノ村での事件で負った深い傷が紹介されます。
彼の過去の悲劇と、それを乗り越えてきた強さが描写されています。
このような背景は、彼の決意と、同盟に向けた行動に説得力を与えます。
また、影森家との手を組む際に、西ノ村跡地に近づかない忠告は、過去の再発防止への懸念を示しています。
キャラクター間の複雑な関係性
物語全体を通して、キャラクター間の関係性が複雑で、多層的に描かれています。
東村と影森家の同盟といった大きな動きの中でも、個々のキャラクターが抱える感情や過去の出来事が絡み合い、それぞれの行動に影響を与えている様子が詳細に描かれています。
最新話の感想とまとめ
「黄泉のツガイ」最新話のネタバレあらすじ感想はいかがでしたか。
物語全体を通して、敵対していた者同士が共通の脅威に対して手を組むという展開に非常に引き込まれました。
影森家と東村の和解は簡単ではなく、過去の因縁や信頼の問題が丁寧に描かれているため、同盟が成立するまでの過程に説得力がありました。
特に、デラがユルに対して真実を明かし、必要ならば東村を敵に回す覚悟を決めたシーンは、彼の信念の強さやユルへの信頼が感じられ、非常に印象的で、増々デラが好きになりました。
ロウエイと息子ケンの再会も心を打ちました。
ロウエイの無言の後悔と、ケンの抑えていた感情が爆発するシーンは、親子の複雑な感情がリアルに描かれていて、胸が締めつけられる思いでした。
ロウエイがユルに両親探しを共にすることを誓う場面は、彼が過去の失敗を償おうとする姿勢が伝わり、ここも感動しました。
また、ロウエイが覆面を外して素顔を見せるシーンは衝撃的でした。
物理的な傷が西ノ村の脅威の恐ろしさを象徴しており、単なる恐怖だけでなく、ロウエイの生き様や覚悟が痛烈に伝わってきました。
彼の「西ノ村跡地には近づくな」という忠告には、言葉以上の重みがあり、その後の展開への緊張感が一気に高まりました。
西ノ村の過去と現在の関係も非常に興味深く、ダムの底に沈んだ村がただの過去の遺物ではなく、今もなお影響を及ぼしているという設定が、不気味さと緊張感を引き立てています。
この背景が物語に神秘性と重厚さを加えており、物語世界への没入感が高まりました。
最後に、混合チームが東村へ向かうラストシーンは、物語のこれからの展開への期待を膨らませます。
黒谷ハルオ、ロウエイ、ユルという異なる背景を持つ三人がどのように力を合わせ、どんな困難に立ち向かうのか、その行方が非常に楽しみです。
混合チームの活躍に期待!
以上、「黄泉のツガイ」最新話のネタバレあらすじ感想をお届けしました。