カグラバチ

「カグラバチ」最新話のネタバレあらすじ感想!

「カグラバチ」最新話のネタバレあらすじ感想-アイキャッチ
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それでは「カグラバチ」最新話のネタバレあらすじ感想をどうぞ!

「カグラバチ」のあらすじ

「カグラバチ」最新66話のネタバレ含むあらすじ

今回は「カグラバチ」の第66話のネタバレあらすじと感想を書いていきます。

前回のネタバレあらすじはこちらからどうぞ!

前回のあらすじ
「カグラバチ」ネタバレ全話まとめ!
「カグラバチ」ネタバレ全話まとめ!

最新話に登場する主なキャラクター

キャラ 特徴
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: kagurabachi_chihiro.jpg千鉱
(チヒロ)
本作の主人公。18歳、8月11日生まれ。
一人称は「俺」。妖刀「淵天」の所有者であり、刀匠の父・国重を尊敬し、自らも刀匠を目指していた。
しかし、毘灼の襲撃により国重を失い、妖刀を奪われたことで、父の信念を受け継ぎ妖刀を取り戻すことを誓う。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: kagurabachi-iori.jpgイヲリ
座村清市(さむら せいいち)の娘。
62話より登場。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: kagurabachi-kuguri.jpg久々李
(くぐり)
毘灼の一員。
仲間とともに座村の娘を狙う。
理解を深めるために使えない妖刀を背負っている。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: kagurabachi-makisumi-.jpg
(ロウ)
神奈備御庭番・元座村親衛隊「巻墨」は、数百年の歴史を持つ忍の一族。代々主に忠誠を誓い、自我を捨て道具として仕えてきた。
忍の技術で無音・無臭・無殺気を実現し、座村と唯一共闘可能な部隊として活躍。
座村の裏切り後はチヒロが加わり、新たにチヒロを主としている。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: kagurabachi-60.jpg
(スミ)
神奈備御庭番・元座村親衛隊「巻墨」の炭
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: kagurabachi-62.jpg
(モク)
神奈備御庭番・元座村親衛隊「巻墨」の杢
引用元:カグラバチ公式サイト

最新話66話「真実」ネタバレ含むあらすじ

最新話の衝撃的なネタバレあらすじを、5つの章に分けて詳しく解説します。

物語の重要なポイントを逃さず、最後までお楽しみください。

66話「真実」ネタバレあらすじ
  1. 封じられた記憶
  2. 斉廷戦争と英雄の影
  3. 六平国重による妖刀開発
  4. 京都殺戮ホテルの夜
  5. 静かなる監視者たち
  6. 昼彦の剣術のみで戦う覚悟

封じられた記憶
イヲリの心には、ずっと漠然とした寂しさがあった。

特に不満のない生活を送っているはずなのに、何かが欠けているような感覚が消えない。

六平千鉱が、淡々と事実を告げた。

サムラ・セイイチ——彼はイヲリの父親だった。

胸が強く波打つ。父親?自分には父の記憶などない。

幼いころから母と二人きりで暮らし、特に疑問を抱くこともなかった。

それなのに、どうしてこの名前がこんなにも胸に響くのか。

郎が続ける。

イヲリはかつて、父と暮らしていた。しかし、その記憶は封じられ、今の名前も、出生の記録も、すべて偽装されたものだった。

本当の名は座村イヲリ。

思い出せない。けれど、頭の奥底で微かに揺らめくものがある。

ぼんやりとした、けれど確かに存在する記憶の残滓——。

斉廷戦争と英雄の影

六平千鉱は、静かに問いかけた。イヲリは斉廷戦争について、どこまで知っているのかと。

二十二年前、南東の海域に突如として現れた小国。

そこは、妖刀の原料となる雫天石の原産国だった。

生まれながらに雫天石への適性を持つその地の民は、未加工の状態でも弾けることのない肉体を持ち、それゆえに強大な戦力を生み出していた。

小国への侵攻が始まった。

六平国重による妖刀開発
剣聖と五人の剣士の躍動を以てして、侵攻から一年五か月後、敵は討伐された。

戦争は長引いたが、最終的に決着をつけたのは剣聖と五人の剣士。

敵の弱点を突き、最速の剣を操るその剣士こそが、座村清市——イヲリの父だった。

“戦場の死神”とも呼ばれた彼の剣は、敵にとって脅威であり、その娘であるイヲリは、敵対勢力にとって格好の標的だった。

だからこそ、彼女の記憶は封印され、身元は隠されたのだと、郎は説明した。

それでも、イヲリには納得できなかった。なぜ記憶を消さなければならなかったのか。

なぜ父と離ればなれになったのか。

そして、今はどこにいるのか。

郎の表情が曇る。

父もまた、記憶を封じられていた。

衝撃が走る。

自分だけでなく、父も——?

六平千鉱は静かに語る。

座村清市の名は、称賛とともに呪いのように付きまとうものだった。

どれだけ人のために剣を振るったとしても、“座村清市の娘”として生きることは、あまりにも多くの苦難を伴う。

だからこそ、彼女には普通の人生を生きる選択肢が与えられたのだと。

まだ、すぐに答えを出せることではない。

六平千鉱は、彼女に時間を与えた。

「俺たちは備えるのみだ」

そう言い残し、静かに去っていった。

京都殺戮ホテルの夜
三十五階の屋上で、杢は空を見上げて呟いた。

今夜は長くなりそうだった。

炭が淡々と答える。

完全に座村清市の記憶を封じるため、すべての情報を改めて整理しなければならない。

杢は屋上を見回し、訝しげに眉をひそめる。

なぜわざわざ屋上なのか、と。

館内では妖術の使用が禁止されている。

理由は単純だった。

このホテルは裏社会の人間が集う場所であり、安易に力を振るえば、すべての均衡が崩れる。

さらに、ここの従業員は皆、総支配人・戦国与次郎の門下生であり、礼玄一刀流の免許皆伝。

敵に回せば、ただでは済まない。

杢は軽く肩をすくめた。

ますます厄介な場所に足を踏み入れてしまったらしい。

静かなる監視者たち
一階の広間では、昼彦が深いため息をついていた。

斗斗が短く言い放つ。座村清市の娘がこの建物内にいるのかと。

昼彦は曖昧に首を振る。まだはっきりした手がかりはないが、隠れている可能性の高い場所は限られている。久々李にも手伝わせて、徹底的に探すしかない。

そこへ、ホテルの従業員が静かに近づき、低い声で告げる。

館内では妖術の使用が禁止されている、と。

一瞬の出来事だった…昼彦は持っていたカンザシで従業員の首をはねたのだ…

昼彦の剣術のみで戦う覚悟
妖刀「酌揺(くめゆり)」は使わない…今使っても座村に見つかって殺されるだけだ座村清市の強さはわかっていると呟く。

昼彦は剣を手に取る。

わかっている、と言いたげに軽く頷いた。

動かなければ、ただ殺されるだけだ。

斗斗が短く吐き捨てる。

このホテルが、ただの舞台装置で終わることはない。

ここで何かが始まり、そして——終わる。

昼彦は妖刀も妖術もなく、ただ剣技のみで挑むつもりらしい…

イヲリの知らない場所で、静かに戦いが始まろうとしていた。

すべてが交錯する京都殺戮ホテルの夜——彼女の運命が、大きく動き出す瞬間だった。

「カグラバチ」最新話に対する口コミ

最新話に対する皆さんの口コミを紹介しますね!

「カグラバチ」最新話ネタバレあらすじ感想まとめ

「カグラバチ」最新話のネタバレ有りのあらすじはいかがでしょうか。

最新話の考察と感想をまとめてみました。

最新話の考察

この物語は、戦争の「正義」と「罪」、そしてその影で苦しむ家族の葛藤を描いています。

特に、座村清市が参加したのが「侵略戦争」 だったという点が、彼の英雄像に大きな影を落としているようです。

彼は国家のために戦い、戦果を上げたが、それが正義と呼べるのかは疑問が残ります。

その父の影響を受ける娘・イヲリの立場からすると、「英雄の娘」として称えられることよりも、「戦犯の娘」として非難されるリスクの方が大きい。

だからこそ、彼女の記憶は封印されました。

この視点を踏まえて、さらに深く考察してみましょう。


  1. 戦争の英雄とは何か?

座村清市は、「斉廷戦争」で戦功を挙げたことで英雄と称えられました。

しかし、彼の戦いは防衛ではなく、侵略。

つまり、彼の戦果は「敵国の人々を殺し、雫天石(だてんせき)を奪ったこと」によるものだ。

戦争において、勝者は「英雄」とされ、敗者は「悪」とされます。

しかし、それは単なる一方的な価値観に過ぎず、戦争そのものが多くの罪なき人々の命を奪う行為であることに変わりはありません。

・戦争に勝てば「英雄」
・戦争に負ければ「戦犯」

この二面性は、どの時代にもつきまとう問題ですね。

座村清市も、国内では英雄と称えられる一方で、侵略された国の人々からは「大量殺人者」として憎まれているはずです。

こうした背景が、彼の娘であるイヲリの人生に暗い影を落としているのです。


  1. イヲリの記憶が封印された理由:英雄の娘としての宿命

座村清市の戦争行為が「侵略戦争」だったとすれば、イヲリの記憶を封じたのは、単なる「安全のため」ではなく、彼女が父の罪を背負わされないためでもあったと考えられます。

・戦争が終わった後も、敗れた国の遺族や関係者が復讐を企てる可能性がある
・座村清市が敵国の指導者や軍人を殺していた場合、彼の家族も報復対象になりうる
・国内でも、戦争を支持しなかった者たちからは「人殺しの娘」として扱われる恐れがある

  • 戦争が終わった後も、敗れた国の遺族や関係者が復讐を企てる可能性がある
  • 座村清市が敵国の指導者や軍人を殺していた場合、彼の家族も報復対象になりうる
  • 国内でも、戦争を支持しなかった者たちからは「人殺しの娘」として扱われる恐れがある

特に、社会が「戦争の総括」を始めたときに、英雄の評価は急落しやすい。

歴史の見直しが進むにつれ、「あの戦争は正しかったのか?」と議論され、かつての英雄が「加害者」と見なされるケースは珍しくない。

イヲリの記憶を封印したのは、彼女をそうした社会的なバッシングや復讐から守るためだったのです。

しかし、記憶を封じられたことで、彼女は「本当の自分が何者なのか」を知らないまま生きることになってしまいます。


  1. 「真実」と「平穏」どちらが正しいのか?

六平千鉱の言葉

「上塗りされた平凡も真実と同じくらい尊いものだ」

この言葉が、イヲリの状況に深く突き刺さります。

彼女は今まで「平凡な女子高生」として生きてきましたが、それは「上塗りされた人生」に過ぎなかったのです。

本当の彼女は、「戦争の英雄(もしくは戦犯)の娘」。

この事実を受け入れることは、単なる身元の問題ではなく、自分のアイデンティティそのものを変えてしまうほどの大きな影響を与えます。

  • もし記憶を取り戻せば、彼女は戦争の記憶と父の過去を受け入れなければならない
  • もし記憶を封じたままなら、彼女は「本当の自分」を知らないまま生きる

どちらを選んでも、苦しみが伴います。

この選択は、単なる個人の問題ではなく、「過去を知ることが本当に幸せなのか?」 という深い問いを投げかけています。


物語のテーマ:「英雄の娘」として生きる覚悟

    この物語は、「英雄の娘」が「英雄の名を受け継ぐかどうか」を問う物語でもあります。

    イヲリが記憶を取り戻したとき、彼女には次の選択肢があります。

    1. 父の名を受け継ぎ、彼の生き様を理解し、戦士として生きる
    2. 記憶を取り戻しても、あえて普通の生活を続ける
    3. 記憶を完全に消し、過去を捨てる

    どの選択をするにせよ、「戦争の英雄の娘」という事実は消えません。


    総評:「戦争の正義」と「個人の運命」

      この物語の核心は、「戦争の正義とは何か?」という問いにあります。

      座村清市は、戦争に勝利し、国家からは英雄と称えられました。

      しかし、その裏には彼が殺した無数の命があり、その怨嗟は彼の家族にも向けられる可能性があります。

      イヲリの記憶が封じられたのは、単なる「娘の安全のため」ではなく、戦争の後遺症を彼女に背負わせないためでもあったのでしょう。

      しかし、記憶を失うことは、本当の自分を失うことでもあります。

      彼女が「何者として生きるのか」を決めるのは、最終的には彼女自身の選択になります。


      この物語が伝えたいこと

      ✅ 英雄とは、常に「正義の人」ではない
      ✅ 戦争の勝者は「英雄」とされるが、同時に「人殺し」とも呼ばれる
      ✅ 戦争は終わっても、影響は世代を超えて続く
      ✅ 真実を知ることが、必ずしも幸せとは限らない

      この作品は、単なるバトルものではなく、「戦争の影に生きる者たちの葛藤」を描いた、深いテーマを持つ物語になっています。

      イヲリが今後どういう選択をするのか、そして座村清市の「英雄」としての評価が今後どう変化するのか、物語の行方が非常に気になります。

      「真実を知ることが正義なのか?」
      その答えを、イヲリはどう見出すのか。続きが待ち遠しい!

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