『黄泉のツガイ』第31話「東村と西ノ村」のネタバレあらすじ感想!
今回も「黄泉のツガイ」第31話のあらすじを、ネタバレありで存分にお届けします。
前回、影森家を裏切った黒谷アキオはギリギリのところで逃走を成功させ、アキオの母との再会を果たした!
ケガを負うユル!
「西の方のツガイ」と呼ばれる存在と、最後に登場した西の方の人間とみられる人物の正体は⁈
それでは「黄泉のツガイ」第31話のネタバレあらすじをどうぞ!
「黄泉のツガイ」第31話のネタバレ有りのあらすじ
第31話に登場する主なキャラ
キャラ | 特徴 |
ユル | 山奥の村で暮らす、妹想いの少年。 野鳥を狩るのが得意。 |
アサ(?) | 突如アサを襲い、ユルを迎えに来た謎の女性。 自らを「アサ」と名乗る。 |
ガブ |
謎の軍団のひとりでツガイ使いの金髪少女。 |
デラ | 東村に出入りする行商人だが、その正体は村と外界の連絡役である『番小者』の男性。 通称“デラ”。 |
ハナ | 村の番小物の女性。デラの後輩にあたる。 下界でユルらを助けるため、デラらと一家を装う。 ツガイは、前虎後狼(虎徹と二狼)で、情報収集に長ける。 |
ジン | 任務で東村を襲撃した部隊の責任者。任務の実務面を司る。 ツガイは、掃除屋(愛ちゃんと誠くん)何でも食べて、任意で出せる。 |
左右様(ツガイ) | 本尊は村入口にあった守り神の石像。 村が襲撃された時にユルと契約した。 元が岩であるため、非常に頑丈。 |
黒谷4姉弟 |
黒谷姉弟(ナツキ フユキ ハルオ アキオ) |
影森ヒカル | |
影山ゴンゾウ | |
西ノ村の関係者? | |
引用元:黄泉のツガイ公式サイト |
第31話ネタバレあらすじ
【見出し】
傷を負ったユル、賑やかな段野家で新たな決意を胸に
肩に大怪我を負い、疲労困憊のユルは自宅に戻り、デラの手厚い治療を受ける。
ハナは、ユルを心配し「とにかく休んで」と促すが、ユルは申し訳なさそうにみんなに謝罪する。
そんなユルに対して、ケンは「ツガイも人も、一人では生きられないんだ」と優しい言葉をかけ、
左右様も「早く治してイワンを捕まえにいくぞ」と励ました。
一方、デラは新たにアザミを引き取るとともに、ザシキワラシの一対や犬を主とする宇宙人のようなツガイも保護し、家族として迎え入れることに。
さらに、東京観光を終えたオシラサマも帰宅し、段野家は一層賑やかになる。
そんな中、ユルは心の中で与謝野イワンへのリベンジを誓い、食事をしっかりとり、薬を飲んで体力を少しでも早く取り戻そうと努力する。
夜、ベランダで二人きりになったハナとデラ。
ハナは「扶養家族が増えて面倒くさい」とぼやくが、デラは静かに「ユルに死んでほしい派?」と尋ねる。
これは、ユルが「封」の力を得る資格を持つものの、その力を手に入れるには一度死ぬ必要があり、確実に蘇生できる保証がないからだ。
ハナは「子供は嫌いだけど、子供の人生を踏みつけて利用する大人は死んでほしい派だよ」と答える。
その言葉には強い信念が宿っており、デラは感嘆する。
二人はユルの未来を守るため、互いに支え合うことを誓った。
影森家に漂う悲しみと、裏切り者への憤り
翌日、影森家では、裏切り者アキオによって命を奪われた庭師・川井の霊前に深い悲しみが漂っていた。
黒谷フユキはツガイ「ブラックリスト」を使い、逃走を図ったアキオを追い詰めたが、その際に川井のツガイも殺されてしまったことが確認される。
特に影森ヒカルは、父ゴンゾウの不寛容な態度がアキオを追い詰めたのではないかと問い詰めるが、ゴンゾウは答えをはぐらかす。
その様子を見ていたガブちゃんは「裏切り者は自分たちの居場所を壊そうとする敵だ。絶対に許せない」と断固たる態度を示した。
仲間の死を悔やむアサと、新たな謎に向き合うゴンゾウ
川井の死に責任を感じていたアサは、自分を責め続ける。
しかし、ガブちゃんは「君のせいじゃない」と彼女を優しく慰めた。
その場にいたハルオのツガイ・兎は、人間の裏切り行為に心を痛め、「なぜ人間は仲間を裏切るのか」と問いかける。
その言葉に心を揺さぶられたハルオは、自分の無力さを嘆く。
アキオのツガイ「ヤマノカミ」に寄生されていた存在の正体は謎のままだ。
兎の「西の方のツガイ」という発言がゴンゾウの心に引っかかる。
滅びたはずの西ノ村、そして全国的な干ばつ――これらが深い繋がりを持っているのではないか。
ゴンゾウは新たな謎に挑む決意を固める。
折しも全国的に晴天が続き、西日本ではダム水位の大幅な低下が報告され、事態はさらに不穏さを増していく。
「黄泉のツガイ」第31話ネタバレあらすじの感想と考察
感想
ユルが傷を負いながらも戻ってくるシーンは緊張感がありましたが、その後の段野家の賑やかな描写が心を和らげてくれました。特にデラとハナのやり取りには、重いテーマの中にもユーモアがあり、物語にメリハリを感じました。
特にハナの「子供を利用する大人は許せない」というセリフがとてもかっこよく、彼女の信念が伝わってきました。
庭師の川井が殺されてしまったことで、影森家全体に悲しみと緊張感が漂っているのがよく伝わってきました。
特にヒカルが父ゴンゾウに問いかけるシーンでは、家族の絆が試されているように感じました。
特に「裏切り者を許さない」というガブちゃんの強い言葉が、物語全体の厳しい世界観を象徴していました。
アサが自分を責める姿と、それを慰めるガブちゃんの優しさも対照的で心に響きました。
兎が「なぜ人間は仲間を裏切るのか」と問うシーンでは、物語が単なる事件だけでなく、人間の本質に迫ろうとしているように感じました。
特に滅びた西ノ村や干ばつの話が絡んでくることで、ツガイと自然が何か深い関係を持っているようで、とても興味を引かれました。
考察
1. ユルと「封」の力について
ユルが「封」の力を得るためには一度死ななければならないという設定が、物語の中心にあると感じました。
この「死と再生」のテーマが、ユルの選択や成長を描く上で大きな鍵になりそうです。
2. 家族と仲間の絆
段野家や影森家では、それぞれの家族や仲間が困難に直面しています。
ゴンゾウの厳しさがアキオを追い詰めた可能性や、ヒカルが父に問いかける場面を見ると、物語のテーマとして「家族の在り方」や「赦し」が大きな役割を持っているのではないかと考えます。
3. ツガイと自然の繋がり
西ノ村や干ばつの話から、ツガイの存在が自然と深く関係している可能性が見えてきます。
もしツガイが自然の調和を守る存在なら、その調和が乱れることで環境に異変が起きているのかもしれません。
4. 謎の多さが魅力
「ヤマノカミに寄生されていたツガイ」や「西の方のツガイ」の謎が、物語をさらに深くしています。
特に「滅んだ村」と干ばつの関連性が気になるポイントで、これらの謎がどう解明されるのか楽しみです。
まとめ
『黄泉のツガイ』第31話は、家族の絆や裏切りと赦し、ツガイと自然との関係など、多層的なテーマを持つ物語だと感じました。
その中にも、段野家の日常の賑やかさやキャラクター同士の掛け合いといった明るい要素があるため、重いテーマながら読みやすさも兼ね備えていますね。
謎や伏線が多い分、それが解き明かされるときの感動が大きくなる物語だと思います。
ユルの運命や物語全体の展開がますます楽しみです!
次回の『黄泉のツガイ』ネタバレあらすじ感想はこちらからどうぞ!